前々回(公正な裁判へ向けた動き-1)で、司法地獄に照明を当てることにより、腐敗した民事訴訟制度に対する改善の見込みがあると述べたが、このように不法行為の改善を求める団体がある一方、原告有利な裁判管轄を育てようとする団体もある。「もぐら叩き」のようなものかも知れない。
ATRAとよく似た名称の団体にATLA(The Association of Trial Lawyers in America)があるが、これは欠陥商品等による負傷事故などで企業を相手取った訴訟において原告側の代理人を努める弁護士団体であり、ATRAとは正反対の立場に立つ。ATLAは56,000人のメンバーを抱える弁護士集団であり、強力なロビイスト(政治的に影響を及ぼそうとして、議員・官僚・政党などに働きかける院外活動家)としても勢力を振るい、Tort Reform(不法行為法改革)に反対する。
昨年”Trial Lawyer” という名前の持つイメージの悪さから、その名称をAAJ(American Association for Justice)に変更した。
一般的に、弁護士及び弁護士団体(ABA等)は選挙の際、多額の寄付をするものであるが、その中でも、ATLAの民主党に対する寄付額には著しいものがある。したがって、民主党が指導権を握るようになると、「不法行為法改革」への希望が絶たれる可能性が高く、ATRA(アメリカ訴訟法改革委員会)の地道な努力により徐々に開けてきた公正な裁判への道が、逆戻りする可能性が懸念される。
戻る→1
戻る→2
2007年10月15日月曜日
公正な裁判へ向けた動き-3 ATLA
投稿者
リチャード・ヤング (Richard Young)
ミネアポリス
10/15/2007 10:34:00 午後
ラベル: 公正な裁判へ向けた動き
登録:
コメントの投稿 (Atom)


0 件のコメント:
コメントを投稿